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骨密度検査

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骨粗しょう症ってどんな病気?

About Bone Density

「骨粗しょう症」とは、骨の強度が低下して、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。

私たちの骨は、硬くて変化しないように見えますが、実は常に新陳代謝を繰り返しています。古い骨を壊し(骨吸収)、新しい骨を作る(骨形成)ことで、骨の強度やしなやかさを保っています。
ところが、加齢や生活習慣、女性の場合は閉経などの影響で、この「骨を壊す」スピードに「骨を作る」スピードが追いつかなくなってしまうことがあります。
そうなると、骨の中身がだんだんと減ってしまい、まるでスポンジのようにスカスカの状態になってしまいます。これが「骨粗しょう症」です。

この病気の最も怖い点は、骨がもろくなっても、痛みなどの自覚症状がほとんどないことです。「静かなる病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、気づかないうちに進行し、ある日突然、くしゃみや転倒といったささいな衝撃で骨にひびが入ったり骨折してしまうことがあります。

特に、背骨や手首、太ももの付け根の骨折は、生活の質(QOL)を大きく低下させ、寝たきりの原因にもなりかねません。

だからこそ、症状が出る前に自分の骨の状態に関心を持ち、予防に取り組むことが何よりも大切なのです。

骨密度とは?

骨密度は、骨の強さを表す大切な指標です。骨密度が低下すると骨がもろくなり、転倒やちょっとした衝撃でも骨折しやすくなります。特に背骨(椎体)や太ももの付け根(大腿骨)は骨粗しょう症による骨折が起きやすい部位です。

簡単セルフチェック

下記項目に当てはまる方に検査をお勧めしております。

  • 65歳以上の女性、70歳以上の男性
  • 20代の頃と比べて身長が2cm以上縮んだ
  • 背中や腰が丸くなってきた
  • 転倒など軽い衝撃で骨折したことがある
  • 慢性閉塞性肺疾患、慢性腎臓病、糖尿病を患っている方
  • 閉経後、または治療により生理を止めている方
  • 運動の習慣がない

過去の骨折経験と骨折リスクの違い

骨密度を正確に測る「DXA法」を導入しています

DXA法は、骨の密度(骨の強さの指標)を高い精度で測定できる検査です。骨粗しょう症の診断や、治療の効果をみるために、世界中で広く用いられています。

この検査では、骨と軟部組織(脂肪や筋肉など)を区別して測定します。これにより、他の組織に影響されずに、骨だけの密度を正確に割り出すことができます。

主に、骨折しやすい腰の骨(腰椎)や太ももの付け根の骨(大腿骨近位部)の骨密度を測定します。

DXA法の検査は、患者さまの負担が少ないことが特徴です。
横になっていただくだけで痛みもなく短時間の検査となり、通常のレントゲンと比べて被ばく量が少ない検査です。

治療について

骨粗しょう症の治療では、主に食事療法・運動療法・薬物療法があります。
継続した治療が大切ですので、患者さんの症状や生活背景を考慮して治療方針をご提案いたします。

検査の流れ

Flow

  • 01問診・診察
    ご来院後に問診票にご記入いただきます。 身長や体重、これまでの病歴、骨折の経験、生活習慣(食事、運動、喫煙、飲酒など)、ご家族の病歴などについてお伺いします。これは、検査結果を正確に評価するための重要な情報となります。

    医師に伝えるとよいこと

    • いつから痛いか:転んだ、尻もちをついたなど軽い外傷がきっかけでも必ず伝えましょう。
    • どこがどのように痛いか:鋭い痛みか、鈍い痛みか、点なのか広い範囲なのか。
    • どんなときに痛むか:朝起きたとき、寝返りのとき、立ち上がるとき、座っているときなど。
  • 02検査実施(検査時間5~10分)
    問診後は検査室へご案内します。 担当の技師が服装や貴金属の確認をします。必要であれば、ロッカールームで検査着にお着替えいただきます。
    検査室に入りましたら技師の案内に従って、ベッドの上に寝ていただきます。ベッドの上にあるアームがゆっくりと動き、骨の状態をスキャンします。測定中は、ただリラックスして、体を動かさないようにしていただくだけです。
  • 03結果のご説明
    当院では、検査当日に結果がわかります。 診察室で医師が検査結果のデータをお見せしながら、ご自身の骨の状態を分かりやすくご説明します。
    結果に応じて、今後の食事や運動に関するアドバイス、必要であれば治療についてのご相談をさせていただきます。 ご不明な点や不安なことがあれば、何でもご質問ください。

骨折を防ぐために

Prevent bone fractures

  • 骨密度の検査を定期的に受ける
  • バランスの良い食事(カルシウム・ビタミンD・タンパク質)
  • 適度な運動(ウォーキング・筋トレ)
  • 医師の指導による薬物療法

骨密度の低下は、気づかないうちに進行します。
「ちょっとした腰や背中の違和感」でも、早めの受診が骨折予防の第一歩です。